外教日記其の六《AIが発達してもなくならない職業》

先週の『日本語会話​』の授業で書いてもらったテーマの一つが《AIが発達しても絶対なくならない職業》である。
近い将来、人間はAIに仕事を奪われ​大量失業時代が来ると多くの人が予想している。
実際、今でも世の中の単純作業の多くはロボットが行っている。
私自身も前職はフランス製の自動工作機械の販売だった。
この機械は人間の姿こそしてはいないがやる事はロボットと同じである。
それまで手動で行っていた製品加工をロボットがしてくれるようになるともう以前には戻れない。
親子だけでほそぼそとやっていた小さな町工場が私の会社の機械を導入してからあっと言う間に三階建てのビルを建てたという話を会社の先輩から聞いた。 人間と較べて正確さや速さが桁違いなのだ。
ロボットの普及はこれからますます増えるだろう。
ではそんな時代でもロボットが人間に代われない仕事とは何だろう。
海洋大学2018ー3班の皆んなが書いてくれた作文の中に『学校の先生』と言うのがあった。
ロボットは『学校の先生』ができない?
正直言って私は一応自分が日本語の『教師』なのにこれを意外に感じた。なぜなら私はロボット教師賛成派だからである。 分かりやすく言えば、今流行りの《Eラーニング“线上学习”》支持派である。
「え?ロボットの教師でも全然ええやん、ロボットやったら、こっちが何回同じ質問しても怒らんやろし、教師の都合を気にせんといつでも尋ねられるし、成績で依怙贔屓(えこひいき)せんやろし」
以上の逆が実際の人間の教師の弱点である。

1)人間の教師には分かり難い問題でも何度も聞けない。教師は面倒臭がる。
2)人間の教師に聞けるのは休み時間などのほんの短い時間だけ
3)人間の教師は成績優秀な学生には手厚く対応するが、そうでない学生には適当な対応しかしない
ロボット教師でもいい、いやロボット教師のほうがマシだと思う科目は例えば『歴史』や『数学』である。
これらの科目は変化が少ない。例えば3年前の教師の講義を録画してそのまま今の学生に見せても問題ない。それなら実際の人間がわざわざ来て講義する必要はないだろう。
以前にネットで『東京大学の有名教授の無料講座』というのが公開されたので見たことがある。 期待して見たが、がっかりした。、画面では一人の男性が感情の起伏もなく淡々とまるで本を読むように話しているだけだったからだ。
私もこの数年大学で「日本歴史」や「日本概況」を担当していて反省することがある。
確かに第一回目の講義の前にはたくさんの時間をかけて伝える内容を精査し、更にネットからできるだけそのテーマに関係した興味深い動画をダウンロードする。それはテレビ番組の制作に似ている。
それが誤りだとは思わないが、やはり二年目の講義では《去年の再放送》になる事は避けられない。
だから、『日本歴史』と『日本概況』の授業において今後はなるべく学生との対話を重視するつもりだ。
1対1で各個人の発表内容について話したい。それが成功したか失敗したか、もし機会があればまたここで述べよう。 理想の授業の実現は難しい。皆さん、もしも意見があれば聞かせてください(^^;。

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