外教日記其の壱拾四《良い通訳とは》

日本語科の皆さんの中には将来、企業の専属通訳になる人もいるだろう。
そんな人の為に今回は二人の人物を紹介したい。一人は江蘇省の日本人​社長、もう一人は私の中国人の友人Hさん(男性)だ。
まず日本人社長の話。中国で縫製工場を経営している社長は私に通訳を選ぶ際の心得を語ってくた。
その人によれば、「全然質問してこない通訳はダメ。こちらの言う事を一回聞いただけでスラスラ訳す人は、一見上手そうに見えるけれど、実際は全然分かっていない場合が多い」との事。
「何でもスラスラ訳すような人に限って、理解できない単語の意味を自分で勝手に想像で補っている」
「自分の話した内容が伝えるべき相手に伝わっていない事が後で分かって大変困る」
日本語の諺に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というのがある。社長が言いたい事は正にそれだろう。

次は中国人の友人Hさん(男性)について
Hさんは特別な有名校の出身ではない。南方人である。
中国東北地方の日本語教育のレベルが優れているというのは、中国各地あちこち行った私も実感する。
実際、中国南部の田舎の大学を卒業した若い日本語先生の中には時々びっくりするぐらい日本語レベルの低い人を見かけるのだ。
だがHさんは優秀だった。
決して早くはないが、とても丁寧に言葉を選んで話した。 私はHさんと一緒に日本の会社の工場マニュアルを中国語に訳す仕事をした事があるが、何度もその工場に足を運んで担当者に質問をしてやっと完成させた。
Hさんは、とても慎重で確実な性格なのである。
だからHさんは日本人企業からも信頼された。今は残念ながら中国から移転してしまったが「ダイキン」という大きな空調機器メーカーの首席通訳のような立場になった。
入社してくるのは北京大学や復旦大学等有名校のエリートだがエンジニアなので最初は日本語が話せない。Hさんのような人材が必要になるのだ。
Hさんとは彼の結婚式で私が祝辞を述べさせてもらってから何年も会っていないがきっと今もどこかで活躍しているに違いない。
長々と書いたが、私の以上の体験談が少しでも皆さんの参考になれば幸いである。
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【外教日记《好的翻译是怎么样的》】

在日语专业的各位中,将来也许会有人成为企业的专属翻译吧。
这次想为将来做翻译的人介绍两个人。一个是江苏省的日本总经理,另一个是我的中国朋友H先生(男性)。
先说说那位日本经理。在中国经营缝制工厂的他给我说了挑选翻译时的心得。那个人说:“完全不提问的翻译是不行的。光听一次就直接翻译的人,乍一看好像很厉害,但实际上却完全不明白的情况很多。”
“偏偏就是什么都能很流利翻译出来的人,会将不理解的单词靠自己随意地想象而进行补充” “事后才明白,自己应该向对方传达的内容并没有传达到,从而十分苦恼。
日语中有这样一句谚语,「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」(问则耻一时,不问耻一生)。经理想说的是正是这个吧。

接下来是关于中国朋友H(男性)。H先生是一个南方人,不是特别的名校出身。在中国各地四处游玩的我也能深切地体会到中国东北地区的日语教育水平的高超。
在中国南方的乡下大学毕业的年轻日语老师中时常能看到日语水平低得令人吃惊的人。
但是H先生很优秀。语速绝对谈不上很快,但是措辞十分有礼貌。我曾和H先生一起将日本公司的工厂手册翻译成中文,多次到那个工厂去询问负责人,终于完成了翻译。
H先生是一个非常谨慎,可靠的性格的人。因此日本企业很信赖他。虽然很遗憾他离开了中国,但成为了“大金”这个大型空调制造商的首席翻译一样的人物。
进入该公司的是北京大学和复旦大学这样的名牌学校的精英,因为是工程师,起初不会说日语。所以需要像H先生这样的人才。

他的婚礼上我致贺词之后,和他已经好几年没有见了。现在他一定还在某个地方活跃着。
我写了很长一段了,但愿我以上的经验之谈能够成为大家的参考。

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