主のオリジナル小説

主のオリジナル小説

黒い瞳のステラ1967年夏

SUTERAのことを僕たちはスーと呼んでいた。でも後になって聞いた話ではSUTERAというのも彼女の本当の名前ではなく、それはスーがこのイングランドへ来る途中、KOBEという港へ寄った時そこの日 本人につけてもらったものらしい。スーの本当の...
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ぐっばいまじっくもんきー

・・舞台の幕が上がるとそこは赤茶けた砂の大地が広がる西アジアの一風景。奥行きのあるセットの遠くに石仏らしきものがぽつんと立っているが長い歳月を経てそれはもはや風化しつつあるようにも見える。やがて若き仏僧が登場,質素な着衣をまとった彼は誰かを...
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長城有情

孟姜女は秦代の女性。長城建設の為に徴集された夫を慕ってはるばるやってきたが、夫はすでにこの世の人ではなかった。その場で孟姜女が泣き伏すと壁がくずれ落ち、現れ出たのは人柱にされた愛しい夫の白骨。 遠い昔のお話・・。==============...
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雪の夜

リンリンは泣きながら雪だるまをつくっていました。明後日は春節なのに、遠い街へ働きに行ったお母さんがまだ帰って来ないのです。今年は南のほうでたくさん雪が降ったので車も電車も止まっている。だからいつお母さんが帰られるかわからない。毎年春節のわず...
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来信

この手紙はいったい誰からなのかしら。美華は配達ロボットワイルドグース1号が届けてきた一通の手紙を不思議な気持ちで眺めた。合成墨と合成紙しかしらない美華にもちょっと懐かしい匂いのするその便箋。封筒には送り主の名前どころか宛先さえも記されていな...
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まるがおのりゅう

ぼくがそのこをみつけたのは、なつもおわりのゆうぐれどきだった。きゅうにものすごくそらがひかっておおきなおとがしたかとおもうと、かわのうえになにかきらきらひかるものがおちてそのこがながれてきたんだ。さいしょはそれが「りゅう」だとはおもわなかっ...